トガツキ。

太陽。

いつから夜が明けて
僕は独りになったのでしょう
君がいないと夜がはじまらない

ヒトコトでいいから
もう良いでしょう? 命令してよ
口を開けて、たった一言
「     」

空は君の思う程 暗くもなくて
それでも 僕を飲み込むようで
何故思い切って消してくれないのかと
嘆く僕は 夢の跡
『君が居なくても僕は生きてゆけるから。』


とどまる事を知らない
痛みの果てに行き着いた場所
絡まる水に埋もれはじめた季節

偏った言い訳も
君なら全部 流してくれた
針の鼓動も 光の怖さも

空は僕の思うより 黒くもなくて
灯を消す為に逃げ出した
静かな痛みは うしろから広がって
知らぬ君は 闇の中
『君が居なくては僕は生きてゆけぬから。』


僕は君の描いてた空ではなくて
それでも 何か言葉が欲しくて
依りかかっていた夜が無くなってから
朝と君は 然様なら
『僕が居なくても君は生きてゆけるから。』
2005.11.29
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