トガツキ。

for my people.

鈍色の籠を拾い起こして
そのままにして、また潰して
振り返るその仕種を目で追って
結局逸らして、また落として

いつまで続けては喘ぐつもりなの

塞いだ理由に気付いているなら
肩を抱いて懺悔すれば良いのに

急いでいるの?
何を探しているの?
誰なら良いの?

君なら良いの?

言い聞かせては突き落とす
必要じゃないんだと
結果としては本当だろうから

でもその他に何を期待しているの

裏切られて痛むのは誰
そもそも上面さえ解らない

それでもやっぱり顔を上げては
仮想と現実の間をまた
行ったり 来たり

皮を剥いでしまわなければ
もう一度 もう一度
目が合えば。
2006.06.16
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