トガツキ。

夢をみていた。

夜毎僕に襲い掛かる 眠いのに寝られないジレンマ
羊を数えれば秒速で沈める世界で今日もまた呟く
「ああ、眠れない」

昇るのか落ちるのか
はっきりしない もやもやの塊
繰り返しが基本のライフワーク
眩しすぎて近付けやしない

笑われた感性で ぼんやり見上げたやけに大きな満月
真ん中に穴さえ開ければまるで五円玉みたい
スピンをかけた思考回路が敷かれたレールに戻れない、
その程度の思惑で逃げようったって無駄なんだから

死んだ光で生きているくせに
いろんなものにしがみ付いて それでもまだ望む明日

目の前の明日の前の今日は何処へ?


「おはよう」の合図でまた 終わらないことが山積みになる
時は無常
そんな簡単な一言でまとめられたら戦争もなくなるね

ありえないけど

強くなれたら、みたいな曖昧でそこらに転がってそうな願望
目蓋を伏せて思い浮かべたのは遥か昔の淡い日々
寂しげなメロディーに思いを重ねるのなんて簡単だ
誰かの笑顔に約束された素敵な明日だって同じこと

踊らされてる?
勘違いしただけ
間違いと嘘だらけ ああ哀しいかな 僕の世界


愛しさだけで終わらせられないから
きっとまだ生きている。
2009.04.11
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