alba
夜は青く 鮮やかに貴方の影を隠して
貴方はいつものように 月の下で笑う
調べに乗せる 心のかたちは淡く
そっと貴方に届くよう 丸く
明日の中に描いた 景色はきっと
綺麗な言の葉だけでは 紡げないから
朝が白く 柔らかに貴方の彩度を落とす前に
空よりもはやく 雲を染め上げて
覚えていてと 指で輪郭を彩って
痛みが消える頃なら いつか
平行線を辿れば また同じように
空っぽの空間を埋めるように
ぼんやりと 静かにきらめいて
視界は緩やかに 風景を諦めて
ああ
おちていく、
おちていく。
2013.09.26