トガツキ。

knives.

貴方をこの手で切り刻む日を
少し前から夢に見ていた
いつかそれが現実になればと
願っていたかは私も知らない

はるか前から聴こえてくる幻聴
薬が欲しい
だから絶対治しては駄目
糸は私が持っているから

窓の外は明い雲
貴方に刺す為の刃は何処
ひとつで足りる?
針は持ってる?

いくら裂いてもバツは消えない。

自問自答。

あと何秒?
多分 76秒くらい

もう少し
もう少し

ご よん さん にい ち

ジー・・・ジジ・・・ ジ

どーん。

これは愛だと思う。

目を合わせること それだけで
そらしたい衝動、反射反応
コルクの上の君に薄笑いを浮かべる僕は
消しゴムと炭素を手に溶け出していく

モグラの真似をしている友達になら
きっと響いた空気
解るでしょう?

照れ、
確かにそうだと思う

冗談さ。

卵の空間。

強くありたい
漠然とした空想で円を描き
気にとめない程度の速さで
歩いてみたけれど
周りを見ていたら
そこは僕の知っている世界のままで
眼鏡は汚れてしまっていた

でも 僕の足は疲れて死にそうだった
強くなりたい
道端には見当たらなかった光る小石

ああ
なんて小さい。
2005.11.29/2005.11.30/2007.07.30/2007.07.30
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