トガツキ。

銀色壜

命の重さなど
解る人は何処にも居なくて
汚い言葉だけで
僕は消えることが出来る

流れる音色には
愛しい気持ちは入ってなくて
間接的な間合いを
いつも測っては切り捨てる

絶え間なく揺らぐ雲の青さに
何故か涙は出なかった

辛かったのです
生きたかったのです
新たな一歩を許してください
忘れてください
掴まないように飲み込んでください

どうぞ気の済むまで罵ってください
僕にはもう
慰める腕が無いけれど

空がまだ綺麗なうちに
出来れば君と

もう一度遇えたら良かった。
2004.
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