pick up my body.
既に通り越した思ひ出を獲ってそれでも素敵だねなどと言う
捨て置きたい言葉は影も無く消え
確かに在る意味を喰い尽くす
肌が逆立つ様な
静寂にもよく似た安堵
ソノタの出来事なんて知らないさ
過ごしてしまえば終わりなんだろう?
呼吸は時計を止められないし
襞は意識も止められない
一層堕ちてしまえば良い
嵩を増し続ける肥大した救い
あらゆる方向から牙が降る
黒く光る誰かの絶望なんて
さながら冷え切った舌の様
歪んだ空気に潜む
一瞬の間の境界線
マミレた命はもう要らないよ
凪いだ景色など見たくないだろう?
時間は悲鳴を止められないし
毒は寒さも止められない
一層朽ちてしまえば良い
一層落ちてしまえば良い。
2006.03.18