トガツキ。

(昨日と)同じ空。

くだらない一日の終わりに
くだらない作り話をしよう


有り合わせの部屋の窓
つぎはぎだらけ も悪くはない
飛び出せるかい?
僕にはもうトべる道具がない

あと一歩 あと一歩分の勇気があったら
振り向く余裕に変わったかもしれないのに
取り払ったあとの残りカスだけを
抱いていけるなら 後悔なんて無いと言いたくて


真ん中寄りに線を引いて
言葉が欲しいって言うことは
必要無いって言うのと同じこと
(Hear me without sound.)

生きることに意味を見出せない今日の自分に
「さよなら、僕は自分探しの旅に出るよ」
一枚の置き手紙を残して
未完成の僕を 心の奥で止めて欲しかった


壊れたブレーキと
望んだスタイルで
アクセルは全開で
濁りきった大空へ


泣き濡れた緑の兎を探しに行こう
そうやって はじめての夜に色を灯すんだ
透明の向こうに広げられたなら
穴が開いた肺に もう一度涙を溜め込んで


くだらない一日だからこそ
ありふれた優しさが欲しくて。
2008.01.02
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