トガツキ。

他力本願のハナウタ。

限りある僕の見渡せる範囲で
昔誓ったはずの なんだか眩しい世界
ノックの音は 七夕の願い事を請求するから
眠れない夜を枕に今日もまた眠る

待てど暮らせど音信不通なのは僕の方
狸寝入りを決め込む狐は魚の宿で不貞寝して
ケースを失くした丸眼鏡を哀れむのは
まだ 夕日が沈まないとわかっているから

素敵な言葉で飾ってみたいお年頃

他人の目、気になりますか
でも どうしようもないんじゃない、現実
綺麗事で反射させたいなら
大きな鏡に自分を映せば良いんじゃない

猫だって杓子は貸してくれない昨今
走り回るより 炬燵で妄想していたい

終わらない 終われない だって
二年前の理科の公式は不滅なんだもの
追いつけると良いのにな、無理?
きれた薬で 明るい未来でも買い足さなきゃね

理解されなくたって どうせ
冗談だって笑い飛ばせるんでしょ。
2008.07.07
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