ReMissing. 例えるなら 穴を欠いたノイズ音 パソコンの電源をぶち切る時みたいな カラーがセピアに変わる瞬間 作り上げた時計がこぼれていく 間違いがあってはならないのに 糸をたぐりよせて 考えれば考えるほど 欠落する記憶 例えるなら 空から降る砂時計 一方通行は戻れないと知りながら また今日も時計の針を逆へ回す 純白の塔が蒸発していく 無意識にすごす日常のせい 脳をすべり落ちて 知らず知らずのうちに 溶けくずれる思い出 巡り還る欠落 その判断に 意味なんて無い。 2004.11.19 Back←Poem: 01→Next