トガツキ。

静謐。

いつになったら太陽は僕を許してくれるのだろう。

好きだ、と思ったものは
その瞬間千切れて吹き飛んでしまった

何故

理由を問いただしたくても
僕に答えをくれる何かはただ
微笑みながら僕を見ていた

削り落とした痛みでさえ
未だこの背を蝕み続けるのに
それでも足りないと
自分で辿り着けと言うのですね

信じる信じないは別などと
今更壊さないで欲しいと思った
信じたくないから浸っているのだと

僕はまた逃げ道を探している


嘘だ。
結局壊したのは僕だ


だからそこに
意味を見出したくて
僕は震える手を伸ばして
そのちっぽけな命を拾い上げた

大きな光はまるで僕の涙みたいで
流れて砕け散る心まで音を消して

それはただ揺れる僕の叫び声のように。
2006.09.19
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