トガツキ。

笑えない冗談。

あまりにも短くて終わってしまったものだから悲しくなったんだ、と何とは無しに自分に言い聞かせてみた。そしたらあまりにあっけなかった君の終わり方に無性に文句を付けたがっている自分に気が付いた。そんな浅はかな自分が結構好きだったりする自分が居て、そんな自分を好きな自分が嫌いだなんて自分に浸っている自分が居る。これは果たして矛盾か?否、僕が思うに自然原理である。

なんてすてきなひび。

退屈しのぎに嘲るなら嘲るが良いさ。疾うの昔に僕は自分を嘲っているのだから。きっともう僕だと言える範囲の僕は何処かへ行ってしまったのだろう。

限度なんて計り知れないもんだ。
助けてと例えば言ったとして誰が一体僕と君に手を差し伸べてくれただろう?そんな心優しき僕の思考回路にボルトを捩じ込んだのは他ならぬ君。ただ、今更言えるのならもう少し近くへ、出来ればもっと遠くへ居られたなら良かったのに。嗚呼せめて僕の性癖も僕と君の共鳴部分も受け入れてくれた君に少しばかりの安息の時が齎されますように。愛しい僕が君が望まなくとも少しでも悲しみに支配されますように。

忘れたかのように押し込んで笑う僕に君の笑顔が降れば良い。
すでに記憶へと成り変わった君に僕の迂愚な渇望が聴こえれば良い。

かくあらせたまえ。
2007.04.01
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